研究内容
膵切除術施行患者42名を対象として、健常者(糖尿病ではない)群、境界型糖尿病群、新たに糖尿病と診断された群、糖尿病罹病期間の長い群の4つの病期ステージに分類し、正常部膵島の検討を行いました。
耐糖能異常の病期進行とともにβ細胞量が減少し、そのメカニズムとしてβ細胞死の増加が寄与していること、健常者群に比べて、境界糖尿病群・新たに糖尿病と診断された群では、代償的にβ細胞新生が亢進しているが既存のβ細胞の複製に差はないことを示し、2型糖尿病発症過程における膵島の形態学的変化とそのメカニズムの一端を明らかにしました。
(Yoneda S, et al. Predominance of β-cell neogenesis rather than replication in humans with an impaired glucose tolerance and newly diagnosed diabetes. J Clin Endocrinol Metab. 2013;98(5):2053-61.)